【保健情報】RSウイルス

とことん内で、5月から現在にかけて数名ずつ感染が続いているRSウイルス。

ノロウイルスと同時期の流行となっていたため、

感染防止、また、職員の体調不良に伴いお休みの協力をしていただいていたお子さんや

ノロウイルスに罹患していたお子さんが登園を再開した後にRSウイルスに罹患する事例も多く見られました。

 

 

RSウイルスとは…

RSウイルス感染症は、RSウイルスを病原体とする、乳幼児に多く認められる急性呼吸器感染症である。潜伏期は2〜8日であり、典型的には4〜6日とされている。生後1歳までに50%以上が、2歳までにほぼ100%の人がRSウイルスの初感染を受けるが、再感染によるRSウイルス感染症も普遍的に認められる。初感染の場合、発熱、鼻汁などの上気道症状が出現し、うち約20〜30%で気管支炎や肺炎などの下気道症状が出現するとされる。乳幼児における肺炎の約50%、細気管支炎の約50〜90%がRSウイルス感染症によるとされる。ただし、年長の児や成人における再感染は、重症となることが少ない。

RSウイルス感染症においては、2020年と2021年第16週までの定点当たり報告数の傾向は近年と異なり、第16週現在、多くの地域で定点当たり報告数が高いレベルで推移している。

国立感染症研究所 注目すべき感染症 より抜粋

 

また、2歳以上で再感染・再々感染した場合に、症状としては軽い咳や鼻汁程度しかみられず、保育所に平常時と変わらず通っている場合がある。(参考:厚生労働省 保育所における感染症ガイドライン

 

 

例年1度は園内で流行することが多く、2歳までにほぼ100%の人が初感染すると言われる感染症ですが、昨年1度も流行しなかったことで感染する機会がなかったことも今年の流行の一因と考えられます。

また、国立感染症研究所からの注目すべき感染症としてあげられているのが、新型コロナウイルスRSウイルスであることからも、全国的に同様の傾向が見られていることがわかります。

 

とことんでは収束に向かっていますが、他の感染症に関してもRSウイルスのように例年と異なる傾向が見られる可能性も視野に入れながら、こどもたちが健康に過ごすことができるよう現在の対応を継続していきます。

 

 

参考:RSウイルス感染症ー岩見沢保健所管内の推移グラフ